コラム

【実例】記録なきところに真実なし
──5.14自衛隊事故に学ぶ、情報管理の“最大の盲点”
2025年5月14日、航空自衛隊の練習機が愛知県犬山市の山中に墜落するという痛ましい事故が起きま
した。操縦士2名が乗っていたこの機体には、驚くべきことにフライトレコーダー(飛行記録装置)が
搭載されていませんでした。
そのため、事故の原因となりうる高度・速度・操縦内容・警報音、そして操縦士同士の会話などのデ
ータは一切残っておらず、何が起きたのかを正確に把握する術がないまま、捜索・調査には大きな時間
と労力が費やされました。このように、「記録がない」ことが調査の最大の壁になるという現実を、私
たちはこの事故から痛感せざるを得ません。
では、同じような状況が企業の情報管理体制においても起きているとしたら、どうでしょうか?
目次
1.自衛隊機墜落──「記録がない」という致命的課題
航空自衛隊のT4練習機が愛知県犬山市のため池「入鹿(いるか)池」に墜落し、隊員2人が安否不明
になった事故。パイロットの安否が気づかわれる中、捜索活動は難航。その理由の一つは、機体にフラ
イトレコーダー(飛行記録装置)が搭載されていなかったことです。
フライトレコーダーがあれば、墜落前の警報音、速度、高度、操縦士の会話などから原因を特定で
き、迅速な対応や再発防止策に繋がります。記録が「ない」ことが、事故調査の出発点すら曖昧にす
る。まさに「記録なきところに真実なし」という事実を、我々に突きつけた出来事でした。

2.情報漏洩は“企業の事故”、では記録はあるのか?
この事故は、決して自衛隊や航空業界だけの話ではありません。私たちが日々働く企業の中にも、同じような“見えないリスク”が存在しています。それが、情報漏洩です。
2.1 アクセス記録がないWebシステムのリスク
多くの企業が個人情報や機密データをWebシステム上で管理していますが、「誰が・いつ・どのデータにアクセスしたか」を正確に記録している企業は、実はごくわずかです。
従来のWebシステムでは、アクセス元のユーザー情報と、アクセスしたデータの内容を紐づけることが
技術的に難しく、仮に情報漏洩が発生しても“「犯人不明」「再発防止策が取れない」”といった状況に陥
ってしまいます。
2.2 「説明責任」と「信頼」は記録で守る
もし情報漏洩事件が発生し、顧客や取引先、個人情報保護委員会から説明を求められたとき、「アクセス記録がありません」では、企業の信頼は一気に失われてしまいます。これは航空機事故で「飛行記録がありません」と言っているのと同じです。
事故も情報漏洩も、“起きた後”に最も問われるのは説明責任と信頼性です。そしてそれを支えるのが、事前に残された記録なのです。
企業内の“情報漏洩フライトレコーダー”がBlackBoxSuiteです

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届けしています。
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3.「BlackBoxSuite」が実現する“企業のフライトレコーダー”

このような背景から、弊社が提供するBlackBoxSuiteは、まさに“企業のための情報漏洩フライトレコ
ーダー”として、多くの企業から注目を集めています。
3.1 従来不可能だった「誰が」と「どのデータに」の紐づけに成功
BlackBoxSuiteの最大の特長は、Webシステム上で「誰が」「どのデータに」「いつ」「どれだけ」アク
セスしたかを正確に記録できることです。従来のログ機能では取得できなかったユーザーとデータの関
係性を明らかにし、可視化します。
つまり、仮に社内で不正アクセスが行われた場合でも、「誰がやったのか」まで即座に特定可能にな
るのです。
3.2 自動監査による抑止力が漏洩を防ぐ
さらに、BlackBoxSuiteはアクセス記録をもとに自動で監査を行い、異常を早期に検知します。これ
により、従業員に対して「監視されている」ことを意識させることができ、情報漏洩の抑止力としても
効果を発揮します。
事故が起きてから慌てるのではなく、”事前に抑止し、未然に防ぐ”、これが、情報セキュリティのあ
るべき姿ではないでしょうか。
なお、一般的な航空機に配備されている“ブラックボックス”とは、フライトデータレコーダー (FDR)
とコックピットボイスレコーダー (CVR) の通称です。この装置が、弊社の”BlackBoxSuite”の名前の由
来です。
4. 今こそ “性善説” を乗り越える企業リスク対策を
日本企業の多くは、「うちの社員はそんなことをしない」「信頼しているから問題ない」といった性善
説に基づく企業文化を持っています。これは日本人の誇るべき良き価値観であり、すぐに否定する必要
はありません。
しかし、企業のリスク対策は性悪説で構築されるべきです。信頼と同時に、裏付けとなる記録と監視
体制があって初めて、事故や事件から組織を守ることができます。
性善説と性悪説を両立させるために必要なのが、テクノロジーなのです。
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5. まとめ
5月14日の航空自衛隊機墜落事故は、私たちに「記録の重要性」を改めて思い出させてくれました。
そして今、企業にもその“BlackBoxSuite”が求められています。
情報漏洩は、起きてからでは遅い。
「誰が・いつ・何をしたのか」が分からない状況を放置していては、企業の未来は守れません。
BlackBoxSuiteは、企業が“真実”を見失わないための記録装置です。
どうか一度、貴社の情報資産にも“BlackBoxSuite”を設置することをご検討ください。
お問合せ
BlackBox Suiteは、多くの実績を持つ情報漏洩対策ソリューションです。
ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。
利用用途やリスクに応じて、最適なご提案をいたします。