組織の情報セキュリティにおいて、外部からの攻撃に備えることは当然のことですが、意外と見落とされがちなのが内部からの脅威、いわゆる「インサイダー脅威」(Insider Threat)です。従業員や契約者など、すでにシステムにアクセス権を持っている内部の人間による脅威は、外部からの攻撃よりも検出が難しく、潜在的に大きなダメージをもたらすことがあります。こうした脅威を防ぐために、データアクセスの監視が重要なセキュリティ対策として注目されています。

インサイダー脅威(Insider Threat)は、組織内部にいる人物が意図的または誤って引き起こすセキュリティリスクのことを指します。例えば、従業員が不満を抱いて機密情報を外部に持ち出すケースや、非意図的に誤ってデータを公開してしまうケースがこれに該当します。これらのリスクを軽減するためには、単に従業員を信頼するだけでは不十分です。データの「誰が」「いつ」「どこで」「どのように」アクセスしているかを継続的に監視する仕組みが求められます。

関連コラム

データアクセスの監視は、インサイダー脅威対策(ITM)において最も効果的な手法の一つです。以下の理由から、組織がこの監視を積極的に導入すべきです。

A. 不審な行動を早期に発見できる
B.誤操作や無意識の漏洩リスクに対応できる
C.アクセス権限の適正化が進む
D.不正や情報漏洩の調査が容易になる
E.法規制やコンプライアンス対応が容易になる

一つずつ見てみましょう。

A.不審な行動を早期に発見できる

データアクセスを監視することで、異常な行動を早期に発見することができます。例えば、通常は特定のデータにアクセスする必要がない従業員が、急に機密データにアクセスし始めた場合、それが不正行為の兆候である可能性があります。監視システムはこうした行動を自動的に検出し、管理者に警告を発します。これにより、問題が大きくなる前に適切な対応が可能になります。

| B.誤操作や無意識の漏洩リスクに対応できる

悪意がなくても、従業員のミスが情報漏洩を引き起こすことがあります。例えば、誤って機密ファイルを外部に送信したり、不正なリンクをクリックしてしまうことがあります。データアクセスの監視を行うことで、こうしたミスを迅速に発見し、対応することができ、被害の拡大を防ぎます。

| C.アクセス権限の適正化が進む

従業員の役割や業務内容に応じて、適切なデータアクセス権限を持たせることは重要です。しかし、権限が適切に管理されていない場合、不要なアクセスが発生し、リスクが高まります。データアクセスの監視を導入することで、過剰なアクセス権限の保持や不要なアクセスを特定し、定期的にアクセス権を見直すことが可能です。

D.不正や情報漏洩の調査が容易になる

万が一、不正行為や情報漏洩が発生した場合、アクセス履歴を詳細に追跡できることが、問題の早期解決に役立ちます。データアクセスの監視は、誰がどのタイミングでどのデータにアクセスしたかを記録しており、異常な行動や不正アクセスが発覚した場合、その原因を迅速に特定できます。これにより、調査が円滑に進み、被害を最小限に抑えることができるだけでなく、再発防止策を講じるための重要な情報源となります。

D.法規制やコンプライアンス対応が容易になる

多くの業界では、個人情報や機密情報の保護に関して厳しい法規制が課されています。データアクセスの監視システムを導入しておけば、アクセスログを詳細に残すことができ、コンプライアンス対応が容易になります。また、万が一の情報漏洩が発生した場合でも、迅速かつ適切な対応が可能になるため、法的責任を果たす上でも有効です。

ITMを実現するのに適しているのがBlackBoxSuiteです

Webサイトに公開されていない資料をお届けしています。
こんな方に最適な資料です。

・ITMが社内に必要だとお感じの方
・低コストでITMを導入したい方
・真の情報漏洩対策を学びたい方

インサイダー脅威管理(ITM)におけるデータアクセスの監視は、組織内のセキュリティを強化するために欠かせない対策です。不審な行動の早期発見や、権限管理の最適化、さらには不正が発生した際の迅速な調査を支援する役割を持っています。従業員の信頼だけに頼らず、データのアクセス状況を可視化することで、リスクを最小限に抑え、組織全体の安全性を確保することができます。

 データアクセス監視には、同系統商品で唯一、Webシステムのユーザーとアクセスデータを紐づけることが出来る「BlackBoxSuite」をご検討ください。資料ダウンロード、お問合せはお気軽に。

上部へスクロール